[ワシントン 1日 ロイター]
米連邦準備理事会(FRB)は1日、ターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)を拡充し、6月から商業用不動産ローン担保証券(CMBS)を担保として認めるほか、融資期間を最長5年間とすると発表した。
また、中小企業が損害保険加入を目的に利用するローンを裏付けとした証券についても、新たにTALFの担保対象とする。
融資期間はこれまで3年間だった。CMBSのほか、学生ローンや中小企業向けローンを裏付けとした資産担保証券(ABS)を担保とする融資が期間延長の対象となる。
5年間の融資については最大1000億ドルとしたが、上限は今後も検討を続けるとして将来的に必要に応じて引き上げる考えを示唆した。
FRBは「CMBSをTALFの担保対象に含めることは、経済的に存続できる商業不動産のデフォルトを回避し、返済期日の近い不動産ローン債権の保有者が新規融資を行う余力を高め、不良資産の売却を促進する一助となる」とした。
悔しいったらありゃしないでしょうね。
ハワイのアラモアナ・センターやロスアンゼルスのグレンデール・ギャラリアなどショッピングセンター(SC)を所有する商業用不動大手ゼネラル・グロース・プロパティーズ社は16日、連邦破産法11条の適用を申請し破産した。負債総額272億ドルは、今年の倒産で最大規模となる。また、不動産関連ではアメリカ史上最大規模の破産申請。
同社はラスベガスのファッションショーモールSCやグランドキャナルSCなど、44州に200ヶ所以上のショッピングセンターを保有、テナント総数は2.4万店となっている。金融恐慌による信用収縮で、資金繰りが急速に悪化したことが直接の原因。また、商業不動産の低迷と個人消費の冷え込みも要因となっている。同社スポークスマンは「破産申請によるSCの閉鎖はなく、いつものように運営する」としている。
1954年創業のゼネラル・グロース社は、大型SCの開発から運営までを手掛け、SCの保有数ではサイモン・プロパティ・グループに次いで全米第2位となっている。
2009年5月2日土曜日
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