2008年11月4日火曜日

他人の庭

この数年間、殆どの国の投資家が海外の金融資産を買うことへの意欲を増しており、国際的投資家の間で、いわゆる「ホーム・バイアス」離れが大規模に起こっている、と彼は語った。
しかし投資家が神経質さを増すにつれ、ホーム・バイアスが復活してきたのだ。
「アメリカ勢は今年、海外から資金を引き上げている」とToloui。
「一方、海外の投資家はアメリカから資金を引き上げている」。
シンシナティのフォート・ワシントン・インベストメント・アドバイザーズのCIO、ニック・サージェンは、メールでのメッセージの中で、アジア市場のアメリカに続く傾向は、より深い現実に基づいていると語った。
要するに、アメリカの消費者こそが、多くのアジア企業のお得意様であり、アジアの投資家こそがドルの主な保有者なのだ。
近付いたのは、国際株式市場だけではない。
債券市場も接近している。
近年、証券化された債券も国境を飛び出し、多くのヨーロッパの金融機関は、アメリカのモーゲージ担保証券に深く関わった。
その結果、サブプライム問題はアメリカ発だったが、その触手はヨーロッパその他へと、世界的に広がったのである。
それでも、世界市場におけるこのような相関関係にも拘らず、非常に驚かれるのは、アジア株が今年はアメリカよりもヨーロッパよりも悪かった、ということだ、とシンガポールのアバディーン・アセット・マネジメント・アジアのファンド・マネジャー、ヒュー・ヤングは言った。
「アジア財政は堅調であり、政府には準備金があり、消費者も西側のように多額の借金をしていない」とヤング。
「統計的に言って、アジアは素晴らしい状態にある。しかし経済の繋がりが更に深くなったために、市場は今ではもっと深く繋がっている。資本は非常に流動的になった。ベトナムや中国に流入している資金は、地元で調達されたものではないかもしれない。ロンドンのヘッジファンドから来ているかもしれない」。
アメリカでの先の市場危機からの被害はほぼ免れたアジアが、単純に流れに追い付きつつあるだけだ、と言う説明の仕方もある、とアナリストは言う。
市場が回復した後も、このパターンは続くのだろうか。
苦境の時ほど、群集心理による行動が励まされる傾向があるので、それはわからない。
歴史的に見て、多くの株式は今、酷く過小評価されているかもしれないが、これは資産価格が正常値に近付けば、一部の投資家が大きな利鞘を稼ぐだろう、ということを示している。
しかし短期的には、どの市場で取引しようが関係なく、出る杭となった投資家は打たれるかもしれない、というリスクは残っている、と彼らは言っている。


たしかにどの市場で取引しても方向はあまり変わらないです。
でも結構値幅が違う。
為替と株価の相関も直近では薄れているし。
日経とダウも連動しているけど微妙に違う。
株式は過小評価ではなく今までが過大評価だったのでしょうよ。

想像通り

ロイター

何よりですな。

WSJより

ガス・電気会社は支払いが滞納している顧客から代金を集める事により積極的になってきている。経済の苦悩により一般世帯は支払いが遅れ、ガス・電気サービスの停止へと導かれている。

ガス・電気会社は自社の株価が急落し、収益の伸びが低迷している時に、帳簿に圧力をかけている顧客口座をきれいにする圧力がかかっている。

その間、ガス・電力なしに置かれた家族の数が増えている、経済的痛みが深まるにつれこれはさらに増え、消費者保護団体と監督機関を心配させ始める。

ペンシルバニア州のPPL Corpは今年最初の3四半期でサービス停止は前年比78%増加した。州全体の電気停止は20%増加。PPLのスポークスマンGeorge Lewis氏は、過去にガス・電気会社はいくらか手ぬるかったが今年に入りその傾向をひっくり返し、人々からサービスを停止することでそれ以上の借金に深入りすることを防ぐことに決意した。その会社の一般家庭口座の内およそ3%が支払い滞納からサービスを停止された。

テネシー州、メンフィスでは市が所有するガス・電気・水道会社は今年の最初の8ヶ月で昨年と比べサービス停止が38%増えた。

明るい話では、ガス・電気会社は、低所得家族エネルギー援助プログラムを通じて来年により多くの資金を貧乏な家族に分配できるだろう。議会はそのプログラムの資金を現在の財政年度から78%増やし$5.1Blnにした。多くのガス・電気会社は、資格基準が拡大されたため人々に申請するよう呼びかけている。所得の高い家族にも許可されてきている。

州の監督機関は、電力の停止は景気チェーンを上ってきていると指摘する。『私たちは今までこの状況に見られなかった中堅層の家族に上に向いてきている。』New Jersey Board of Public Utilities(NJ州公益事業部役員会)のEric Hartsfield氏は言う。

NJ州の最大電力会社Public Service Enterprise Group Incは、回収不能天然ガス口座が前年比で10%増加し、電気口座はそれより若干少なめ。

支払い滞納率の上昇は全米で起きている。NYでは電力会社に60日以上支払いが遅れている口座は22%上昇し、ミシガン州では電気サービスの停止が前年比39%上昇した。

根拠はないけど

豪ドルと米ドルのパリティは75円くらいだと思う。

サマータイム終了が面倒くさい

米財務省は、出納管理証券(キャッシュ・マネジメント・ビル)入札について、
11月4日に238日物400億ドルを、
5日に77日物300億ドルをそれぞれ実施すると発表した。
発行日はいずれも11月6日。
償還日は238日物が2009年7月2日、77日物が09年1月22日。


あいかわらずこれの数字はめちゃくちゃでよくわかりません。
それにしても昨日のISMはむごかったなー。
それでも株価は割りと堅調ですね。
経験上指標がきっかけでガンガン方向を作るということはないのですけど
いくらなんでもね~。
あとダラス連銀総裁から経済は減速するもデフレリスクはないとのことです。
株価が半分になった時点でデフレだと思うんですけど。

 2年債 1.44%
10年債 3.91%

今日もスプレッドは拡大。
今回は短期債が買われています。
逃避の短期買い、長期債は増発懸念といったところでしょうか。