2008年6月12日木曜日

中国

本日出てきた、中国の貿易黒字は予想以上の拡大を示した。
前年同月比では減少しているが、この数ヶ月の増加は輸出が予想以上に堅調に推移していることを示しており、アメリカ大統領選挙の年ということを考えると、摩擦の種だと思われる。
欧米間の為替の微調整とは別に、人民元に対する切り上げ圧力がさらに増大する雰囲気だ。
おりしも、中国はインフレ上昇に悩まされ、「インフレのピークは、2009年だ」といい始めた。人民元one timeの大幅切り上げによる輸入インフレ軽減も視野に入れた発言だと思う。
人民元の切り上げは、「日本が経験した円高不況=>内需株相場」が中国で再現される可能性を高める。
想定される中国の金余り相場で恩恵をこうむる企業群を考えるに、保険会社ではないかと思った。
中国の個人金融資産は猛烈な勢いで増加している。77%が銀行預金だそうだ。この数値は異様に多い。少ないのは、保険だ。保険準備金は、たった9%しかないそうだ。
中国は社会保障が国家丸抱えだった歴史的な経緯から保険の普及が遅れている。短期、長期の景気の波がどうであれ、家計支出に占める保険のウェイトは上昇するだろう。そして、かつての「ザ・生保」といわれた「日本の金余り相場(1983年~1989年)」の中国版まで発展してしまうのだろうと感じている。
今まで大金を運用した経験がない生保が突然の大量資金流入ラッシュで、有価証券投資をドンドン拡大する時代に突入するのだ。

春山昇華さんのブログから転載。
なるほど・ザ・中国。
77%の貯金額とはいったいいくらなんだろう。
個人資産もすでに無視できない数字まで成長したんだろうか?

異端児

わかってるってと言ったけど世間はそう思っていないらしい。
FF金利先物相場では11月までの0.25%の利上げを完全に
さらに0.25%の利上げを84%織り込んでいる。
このまま利上げを行わなければ為替のレートは大きく動く。と思われる。
ユーロドル相場で例えるとピークが1.6なわけだから
ECBが利上げしてFRBが利上げしなければ1.6以上になることになる。理屈では...。
自分はアメリカは利上げしないと思っているしなんだったら利下げもあると思うんだ。
でも金利先物を見る限りはこれはとても少数派でなんだかおいらギャンブラーだよ。
コモデティ相場の高騰によるインフレは世界中に広まっているわけで
そこから先は各国の中央銀行の考え方とその国の経済状況次第。
目線を変えると世界で同時にインフレが発生しているわけで
金利の上げ下げも世界同時なら通貨の価値はあまりかわらない。
でもこの物価高の原因は分かっているわけだから通貨価値をコントロールする以外にも方法はある。
一番手っ取り早いのは先物市場の規制だけどこれはブッシュが大反対。
市場のことは市場にが信条らしい。じゃあ政治家は何をするんだって思うんですけど。
でもホントにそこだけなんだよ、物価が上がってるのは。
電化製品も金融商品も住宅も何もかも値下がり中。輸送コスト分は上がってるか。
食品も多少の天候の関係もあるけど先物がないのは値上がりしてないんだよ。
アンチブッシュなんだよ。

ニュースサイト

メリルがブルームバーグの株売却を検討しているらしい。
そういえばロイターが人員削減するんだったよね。
そのうち記者が1500人だったけ?
僕たち素人はそういうとこしか情報が得られないわけで。
どうか質は落とさないように...。

平和

 RBSグリニッチ・キャピタルの米国債戦略責任者、デービッド・アダー氏は「相場は現在の水準近辺で下値を固めつつある。全般に利回りは低下傾向をたどるとみている。米連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げには踏み切らないだろう。景気はもっと悪化し、インフレは弱い景気の後を追うはずだ」と語った。

そんな大きな声出さなくても皆分かってるって。

昨日はやっとダウ、ナス、S&P500が揃って下げた。
ダウで上げて終わったのは3銘柄のみ。(せめてダウ位は全部覚えたい。3年かかりそう)
でもダウは原油の影響が大きいんだよね。だから無視しておk。
米国債が買われたのは株価ではなくECBの発言の影響だと思う。

2年債  2.82%
10年債 4.08%

AmbakよりもMBIAが面白いらしい。