[ホットスプリングス(米アーカンソー州)1日 ロイター]
米セントルイス地区連銀のブラード総裁は1日、失業率は9%を超える水準でピークとなる公算が大きいとの見方を示した。
1980年代初めの景気後退時につけた10.8%の水準には達しない見込みだとした。
総裁は当地での講演後、記者団に対し「1982年のピーク時の水準以下にとどまることを期待する」と述べた。
連邦準備理事会(FRB)の来年の主な目標の1つは、物価の下落により消費者や企業が支出を控え、そのため物価が一段と下落するという1990年代に日本が経験したデフレスパイラルを回避することだと指摘した。
中期的には、景気が上向いた時点でインフレの急激な上昇を避けるため、これまでに供給した潤沢な流動性を吸収する措置をFRBが打ち出すことが非常に重要との考えを示した。
景気後退はこの先鈍化する公算が高く、2009年の下半期には拡大成長に転じる可能性があるとの見通しを示した。
「第2・四半期は減速ペースが鈍化するだろう。年後半にはある程度のプラス成長になることを期待している」と話した。
ネッド・デービス・リサーチのデータから
・1948年以来、米国失業率が6%を超えていた場合、S&P500指数は年平均で13.5%の伸びがあった。
・失業率が4.3%以下の場合は、年平均のS&P500指数の伸びは2.1%だった。
・失業率が4.3%から6%の間にある場合は、年平均のS&P500指数の成長率は5.2%だった。
なぜ高い失業率の時、マーケットは成績が良いのだろうか?
エド・クリスソールド氏(ネッド・デービス・リサーチ)は、こう説明している。
「失業率が高くなると、連邦政府は積極的に景気刺激策を実施するため、これが買い材料になる。更に、高失業率という状況では投資心理が極度に冷え込んでいるため、マーケットが底打ちとなりやすい。」
企業の再編を効率的に進めるだけでも2桁は行くでしょ。
ましてや意図せぬ破綻はまだまだ起こると思うのですけど。
2009年5月4日月曜日
登録:
投稿 (Atom)