2008年8月19日火曜日

これか

日銀の白川方明総裁が19日の会見で金融政策決定会合が政策金利を年0.5%に据え置いた結果を説明する際、「年0.75%の維持を決めた」と言い間違える一幕があった。
事務方の指摘で即座に訂正したものの、日銀総裁が政策金利を間違えるのは極めて珍しい。会見場は一瞬静まり返り、記者からは「直前まで利上げを検討していたという憶測を呼ぶのでは」との質問も出た。
総裁は苦笑しつつ、「不注意によるもので、(利上げという)自分自身の深層心理を表したものでは全くない。大事なことを言い間違えて大変申し訳ない」と「うっかりミス」と強調し、釈明に懸命だった。

でも全会一致だしホントに間違えただけじゃないの?
次回に持ち越しネタ。

アメリカ離れ

GSEが債券を発行するにあたって調達コストが上昇している話は前にあった。
返せるあてがなくても利回りを上乗せしてでも調達できる間は食いつなげる。

アジアの投資家が購入した割合。
ファニーメイ3年債 5月42% 先週22%

今日フレディマックが5年債を発行すると発表。
5月に発行した時はアジアから41%買われている。

この割合が低下していくって事は買われないだけではなく
持っているものを手放すということも当然考えられるんじゃないかな。
先週ということはGSEに政府が資本注入できる法案が通った後のこと。
そしてGSEの債券の行方はアメリカの国債も当然同じ道をたどる可能性大。
フィッチ、出番ですぞ。

不動産投資の話

バブルがはじけてしまったので皆さんご存知だとは思いますが、
あなたの町の不動産屋さんから当たり前のことを書いておきます。
住宅への投資の話です。

不動産投資って言うのはものすごくハイリスクローリターンなんです。
住宅というのは通常日々価値が目減りします。
価格が上がっていくこと自体異常なのです(土地は別、需要があれば伸びます)。
車と一緒ですね。中古の車を転売目的で買う人は少ないでしょう。
新車でも転売目的で買う人はいないでしょう。
新築でも同じです。毎日価値は目減りします。
そして築後1年経過したら未使用でも中古扱いになります。
そんなものにローンを組んで投資するのはものすごく危険です。
レバかけてマイスワ払いながら毎日価値が下がっていくものを大事に抱えるわけです。
固定資産税もかかります。個人で継続して売買は法律上無免許では無理です。
だから売るときも買うときも業者に手数料を取られます。
景気が良いときは値上がりする時もあります。
それは環境が変わるからなんです。地代が上がらず上物だけあがることはありえません。
あそこに何かができたとか、人が多くなって部屋が足りなくなったとかそういうことです。
住む部屋自体は必ず価値が下がっていきます。
景気がいいときでもここら辺のことを覚えておいてもらえるとうれしいです。
僕は営業マンとしてはダメかもしれませんが
ローンを組んで不動産投資したいと言われる方にはやめておけと言っています。
だって自分のお客様が破産する姿は見たくないんですもの。

証券会社も少しは僕を見習え(笑)。

住宅市場の話

全米住宅建設業者協会(NAHB)/ウエルズ・ファーゴが18日発表した8月の住宅建設業者指数は前月と変わらずの16で、2カ月連続で過去最低の水準となった。融資基準の厳格化や高水準の住宅差し押さえ件数が圧迫要因。

50が別れ目だから回復には程遠いにもかかわらずなぜか楽観的な見方。
税還付がどうのこうのと言ってたけど意味無いって。
欲しい人は増えるかもしれないけど手に入れられる人は増えません。
審査が厳しくなって頭金が増えてますから。
アメリカ人は貯金ないですからw。
そして一般的に住宅市場が回復していく時には新築販売が伸びます。
ローンが組めないことに加えて足を引っ張ってるのが在庫。
コストがかさむのでどうしても売りたい。イコール価格の下落です。
売れるたびに赤字なわけですな。
通常住宅不況が回復するのに5~7年かかります。
在庫が2年分ありますからやはり10年近くはかかるでしょう。
住宅危機から始まった信用危機はやはり住宅市場が回復しないと終わりはないのではないでしょうか。

夢膨らむ

FF金利とLIBORの差が開いてきています。
TIPSスプレッドはどんどん縮小。(国債と物価変動国債の利回り差)
2004年デフレ危機以来だそうです。
「それ見ろ、言ったとおりじゃないか」←これが言いたかった(笑)。
発射準備完了、一発信用収縮ネタが舞い込んで来れば利下げ期待まっしぐらです。
レパトリなんていうのは流動性低下の最たるもの。
ここもとの国債価格の上昇もそれを示しています。
流動性を良くするにはどうすればいいか。
ドンドン借金するんですね。
お金を作り出せばいいわけです。
どんな景気刺激策を持ってきてもはっきり言って無駄。
政府からお金を引き出しそれを消費者に回せば流動性は良くなります。
金融機関はそれを自分のところで全部使うため良くなりませんが。
借金バンザイでこの危機を乗り越えるか
流動性が低下したまま、きちんと損切りしてハードランディングで終わらせるか。
どちらが良いかは考えなくともわかりそうなもんですが、人間欲望には勝てないのでしょう。
自分の考えではこの危機はソフトランディングでは終わらせることができず
それはハードランディングの先送りに、というかより高いところからへの落下につながると思います。

 2年債 2.33%
10年債 3.81%

しかしまだ10年債はレンジの下限。
今日及び今週がポイントですね。
ここで反発すれば素直にドル円も上を目指すと思います。
下抜ければ3月の水準まで行くかな?
10年債の利回りはどちらに行く確率が高いでのでしょう?
テクニカルはやまはくんさんに任せてしまいましょう(笑)。