最初に、政府のAIG救済$13BlnはそのままGoldmanに流れている。GoldmanがAIGに対して賭けた掛けの100%の払い戻しである。業界内部の人間に言わせると、これは合法的に結ばれた契約が’維持されたと言う、その他の人間は元NY AG(検事) Eliot Spitzer曰く、これはただ単にTARP資金をすでに受け取った同じグループが巨額の2回目の現金を隠す仕業であると言っている。Goldmanが政府の資金援助はいらいないと言い続けていてもこの$13BlnはGoldmanの手に入る手はずであった。
Goldmanは更に、FDICの Temporary Liquidity Guarantee Program(TLGP)の人為的に安い負債からも恩恵を受けている。このプログラムはGoldmanを含めた他の銀行Bank of Americaと JP Morgan Chaseなどが発行する債券を政府保証することにより投資家に特別に魅力的にした。たとえば、Goldmanが11月に$5Blnの3.5年債を発行した時に同じような償還を持つTreasuryより200Bpsも高い利回りで投資家にオファーし投資家を引き寄せた。全部合計でGoldmanは11月から4月までにこのプログラムを使用し$28Bln の社債を発行した。
Moody’s Economy.comのチーフ・エコノミストMark Zandiはこの債券保証プログラムを価値が計算できない無限の助成金(infinite subsidy)と呼んでいる。
最後にGoldman Sachsと他の金融機関はFedからオーバーナイトでゼロに近い金利で資金を借りることで恩恵を受けていることは明記しておきたい。経済活動を活性化しビジネスと消費者のために金利を低く保つことで、このプログラムは入ってくるコストと出て行く資本のスプレッドが広がり銀行収益を増加させる。
全てまとめて、この政府援助が基本的にGoldmanを伝統的なビジネス・モデルに戻すことができ:収益を増大させるためにリスクを受け入れる。明確にGoldmanは“value-at-risk”(想定最大損失額L:一定の信頼区間、保有期間のもとで、保有しているポートフォリオが被る可能性がある想定最大損失額)を前年同期の$182Mlnから$245Mlnに増強した。
Goldmanトレーダーたちの鋭敏なビジネス判断は(競争相手の縮小もあり)疑い余地なく今週発表された収益の大半を占めている事は間違いない。注目に値するのが、Financail Timesによると商品と外国為替トレーディングが収益幅を上げ、現在では金融危機の絶頂前と比べ2倍~8倍になっている。
確かに今週のGoldmanの決算発表は金融市場が通常の戻ってきている励ます兆候を見せてきているが、それらは本格的な経済回復の証拠では決してない。実際に前途の政府プログラムの援助なしではGoldmanの収益は計り知れなく低いことだろう
2009年7月17日金曜日
Livedoorさんへ
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