2008年6月28日土曜日

住宅市場の低迷

子供も寝たから続き。あくまで個人的見解。

ローンが通りにくくなった原因はたしかにアメリカの影響もあると思います。
ローンの仕組みに問題があったのもたしか。
アメリカが住宅価格の値上がりを見越して貸してたように
日本は収入アップを見越して貸している部分があります。保証なんて無いのに。
それとは別に住宅市場が低迷しているのはひとえに
髪の毛を偽装していた人の影響でしょう。
話題になった確認申請の遅れはたいした問題ではないです。
初期は確かに苦しかった零細もあるでしょうがサイクルに乗れば問題ないし
木造住宅は今でも変わらず1週間程度で許可がおります。
一番の問題は消費者の意識ではないでしょうか。
買い控えです。
そのこと自体も苦しいのですがそれによってかさんだコストが価格転嫁できず
自社で抱え込むことになります。
事件の影響で厳しくなった耐震構造や、
津波、原油高、地震によって著しい材料価格の高騰。
僕の知る限り一般的な戸建で以前の1.5倍くらいのコスト増です。
前は簡単に価格転嫁できたしそれをしないところは手抜き工事で補っていました。
いまでは難しいでしょうね。
検査もきちんと行われるしユーザーの目が肥えているため見抜かれます。

日本人の財布の紐が固いうちは生活レベルの向上は難しいかもしれませんが
生活できなる人は少ないのではないでしょうか。
アメリカはだめ。ゆるゆるな上に計算もできませんから。
少し前に日本型で消費を控えている傾向という話もあってちょっと期待してんだけど
指標を見る限りうそです。
ただ金がなかっただけ。あればすぐに使っちゃう。
アメリカに家計簿とかってあるんだろうか。

日本は

スルガコーポレーションが飛びました。
倒産の理由は業務とはぜんぜん関係ないことらしいのですがそれ以来新興系などは恐々としています。
株も社債も急落。
いろいろと資金繰りが苦しいところも露呈してきました。
しかし僕はあまり悲観はしていません。
たしかに不動産業界はあまり芳しく無いです。
しかしここから日本全体の景気に影響が出るようなことはないと思います。
建築業界は過去1年つらい時期を過ごしていてこれからもしばらくは続いていくと思いますが
アメリカのような状態にはならないと考えています。
銀行も危ない人には貸さないです。
サブプラ以降は特に顕著で住宅ローンを通すのに苦労することが多々あります。
どうしてもという時はゆるいところで通す人もいますがたいがいの人は諦めて頭金を貯めます。
ファンドで資金を集めてる商業系も業績は悪化していますがそれは資金が集まらないからです。
無理なところに金を出す人が少ないんですね。
REITなんかもサブプラ前から売れ行きは落ちていてバブルにならずに済んでいます。
やはり怖いのは借金。
日本の住宅業界が低迷しているのはぜんぜん違う理由です。

10年債利回り4%割りました

別にたいしたニュースはなかったですね。
流れを引きずって株価は続落。
CDXは143まで上昇。
あぁFRBの理事が一人決まったのでその人の初講演には耳を傾けましょう。
この人もブッシュの指名です。エリザベス・デューク。
エリザベスってことは女性なのでしょうか。
ググっても詳しくはどんな人かわかりませんでした。

2年債  2.62%
10年債 3.96%

昨日の国債の動きが僕の今後の予想を表す形です。
アメリカに待っているのはデフレ。だから利上げはたかが知れてる。
逆にEUはインフレに苦しむはず。こちらは利上げしなければならない。
EUの逆イールドは日々拡大中。(長期利回りのほうが低い)
アメリカもEUもリセッションは確実。これはサイクル上しょうがないことなのです。
為替が全て織り込んでいるならレートは止まったままのはず。
将来的なことは織り込めていないと思います。
だから2国がリセッションに向かう時はユロドルはL。
景気が落ち着いた時に取る行動を考えるとユロドルはS。
デイやスイングではいろいろおきると思いますが長期的にはこのように考えています。