2009年6月3日水曜日

イギリス

 6月3日(ブルームバーグ):アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の投資家が、保有する英銀バークレイズ株の一部を売却し14 億6000万ポンド(約2310億円)の利益を得たことをきっかけに、バークレイズ株の上昇は終了する可能性がある。
ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントでバークレイズ株を含む120億ドル相当の資産運用に携わるジェーン・コフィー氏は、「ぬれ手で粟(あわ)の大もうけだった」とした上で、「バークレイズ株で利益を得られないとは言わないが、それには長い時間と苦労が必要だろう」と語った。
バークレイズの株価は、英政府が金融システムの安定化を図り英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)とロイズ・バンキング・グループの経営権を握り、国有化懸念が強まった1月に47.3ペンスまで下落。その後、バークレイズは公的資金の利用を見送ったほか、上場投資信託(ETF)部門iシェアーズの売却で合意し、6月1日には316.25ペンスと、7カ月ぶりの高値を付けた。
しかし、バークレイズが景気悪化やデフォルト(債務不履行)増、貸出金利マージンの縮小を見込むなか、この4カ月間の株価上昇は止まる公算がある。
パンミュア・ゴードンのアナリスト、サンディ・チェン氏は、iシェアーズと資産運用部門バークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)がそっくり売却されれば、投資銀行部門への依存度が高まり、利益は不安定化すると指摘した。
2日の英株式市場でバークレイズの株価は14%安の273.50ペンスで引けたが、ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト31人の目標株価平均を10%余り上回っている。


アメリカやイギリスの国債というのはデフォルトしないという前提で投資に組み込まれます。
まずありえない。
そこまで計算に入れていたら投資なんてできない、と。
全くもっておろかな理屈でそれと同じような理屈によりサブプライムローン問題が発生したわけです。
バークレイズがなくなるとなるともちろんイギリスには大きな打撃です。
国債への懸念という事態にまで発展すると思います。
そしてCDOなんかの価格を決める際の計算方法を同じところで学んだ金融に関わる人たちは
またもや痛い目に会います。

米株続伸

ニュースの見出しにはこんなタイトルが踊っています。
値動きだけを見る限り今日は下げますな。
続伸といっても昨日の終値より上げているだけで始値よりは下げて引けています。

 2年債 0.95%
10年債 3.61%

長期債は値ごろ感からの買いでしょう。
短期債は最近あまり魅力がないようです。
いろんな人が住宅市場に改善の兆しと発言しています。
昨日のフォークロージャーの件は価格の下落要因だと書きましたが
この先プライムローンがデフォルトするにあたり一時的に住宅価格が上昇する場面も見られると思います。
こんな時にも住宅価格の下げ止まりと言う声が聞こえるとは思いますが気をつけます。
あちらの人は僕を騙そうと必至です。