2009年6月4日木曜日

迷走

6月4日(ブルームバーグ):
格付け会社のフィッチ・レーティングスは4日、米国と英国の最上級格付け「AAA」には経済成長を促すことのできる両国の能力と過去に適切な措置を取ってきた実績の裏付けがあるとの見解を示した。
フィッチのソブリン格付け責任者、デービッド・ライリー氏はシドニーでの会議で、「米英両国の能力と、適切な措置の実績を信頼している」ことから両国に最上級格付けを付与していると語った。「両国は経済を調整し資源を再配分して、回復する能力がある」と説明した。
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5月に英国の格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に引き下げ、債務が国内総生産(GDP)比で100%に近づいていることから3分の1の確率で格下げのリスクがあると指摘した。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長も今月3日、米国の巨額財政赤字は最終的に金融の安定を脅かす恐れがあると警告した。
中信証券(Citic証券)の世界経済チーフエコノミスト、イファン・フ氏は「オバマ米大統領とバーナンキ議長の2人が自らの政府の赤字拡大に懸念を表明しているのに、フィッチの信頼がどこからわいてくるのか理解に苦しむ」と論評した。「英国の見通しはさらに悪い」と付け加えた。
一方、外為市場ではフィッチの見解が支持されたもよう。日本時間午後1時31分現在、ドルは1ドル=96円21銭と前日の95円99銭から上昇している。


為替のトレンドを決めるのは政策です。
その中には当然インサイダーも含まれます。
通貨は長期的にはファンダメンタルズを反映し国の強さを表します。
抑えるところを抑えないと実現できない政策は少なくないです。
しかし政策がうまくいくかは別の話で失敗すれば反対方向に行くことは言うまでもありません。
フィッチには圧力がかかっているのでしょう。
ここ最近急に米国債擁護発現が増えています。
わざわざ書くまでもないですけどw。

ロシアどう出る?

[リガ 4日 ロイター] 欧州連合(EU)の欧州委員会と国際通貨基金(IMF)は4日、国外からの融資獲得に向け、ラトビアの財政への取り組みについての声明を4日に発表する。
 欧州委員会のラトビア代表は「きょう、ラトビアの財政について(EUとIMFから)同時に2つの声明が発表される」と述べた。

 一方、ラトビアの中央銀行は、通貨ラト切り下げ観測の高まりを受け、ラト相場の変更は害になるとの見解をあらためて示した。

 中銀は声明で「ラト相場についての責任は、独立機関であるラトビア銀行にある」と指摘。「ラトビア銀行は、特定の政策を選択し、それを定義し、社会に説明し、実行している」とし、「(通貨)切り下げが国民、企業および国の返済能力に与えるマイナスの影響について説明している」と述べた。

ビバ

バーナンキ議長

ノリノリです。
金利動向については仰るとおりの見解で間違いないと思います。
誰に向かって上から目線でwww。
景気動向についてはちょっと親ばかな部分が垣間見えます。
そりゃ企業は在庫減らして生産も抑えているでしょう。まだ足らないとは思いますが。
しかしそれは製造業や小売の話でしょ。
金融機関はどうですか?
在庫も減らしてなければ生産も減らしてません。
不景気を形成している張本人にもかかわらず!
現在はデフレに向かっている最中です。
インフレの傾向が見られないうちから警戒する発言をするのは難しいでしょう。
政府に問題がありますな。

 2年債 0.91%
10年債 3.53%

この発言を一応は好感。国債買い取りも手助けして金利は低下。利回り差縮小。