米国のインチキについて
米金融機関が活用する会計の裏技には少なくとも3種あるという。
第1に、損失が出ている保有証券を「満期まで保有するつもりで、売却可能で流動性が高い」というカテゴリーに分類することで、「簿価」評価し、評価額の変化が永続的と判断されるまでは「その他包括的利益」に繰り入れる。これによって評価損は表面化しない。
第2に、レベル3資産(流動性も指標もなく各社が独自の推定によって評価する資産)をヘッジするためのデリバティブ資産についてのみ未実現収益を計上し、損益計算書のトレーディング収益に入れる。実際、米投資銀行はレベル3資産から巨額の未実現収益を計上している。
第3に、大きな損失を出した場合は、金融当局に時価評価を一時凍結してもらう。バーナンキ議長は「時価会計は、時に投げ売りを誘って市場を不安定にする側面がある」との認識を示し、「必要であれば一時凍結することもありうる」ことを示唆している。
日本もいまだに膿だらけですから。
プロといえども人のことはしっかり見えるのに、
自分のことになるとなんとかなると思ってしまうんですね。
借金を借金で返す。それでもだめならお金を刷って返す。平成版徳政令みたいな。
グローバル経済では通用しないと思うのです。
当人たちもちゃんとわかってやってるならドルペッグ取ってるとこは狙われやすいでしょうか。
インフレと低金利でめちゃくちゃにされちゃう。そこから金を奪って自国にお持ち帰り。
4 件のコメント:
このロイターの記事はあちこちで話題になってますね。見事な現状分析だと思います。
このあたりはこの世界にいる人なら理解できることなんで、現在ドルを買っているのは、このインチキを推進したい人(米国当局、ドルペッグの国々(中東・日本・中国))でしょう。
あとはその提灯組(私など。^^;)。
なにかがきっかけでこのインチキ買いが逆流するのは間違いないです。
中国なんですよね。最近特にアメリカと距離が近くなってきました。政府高官も辞める間近になるとみんな中国に行ってパイプ作りに熱心なようです。大きくなるであろう国ですからそのドルの使い道には十分注意を払っておきたいですね。
あと、今日いろいろ読んでいて見つけたのですが、なんと英国がドルを買ってるようです。
(引用)
ここにもう1つの重大な事実を示そう。英国は、ここにきて米国債の大幅な買い越しに動いているのだ。これは、財務省が発表している各国別財務省証券の保有高推移を見れば、一目瞭然である。英国は、2008年5月の段階で、米国債の保有高を10ヶ月前から約4倍に膨らませ、日本・中国に継ぐ第3位の米国債保有国へと躍進しているのだ。なぜ英国が、この時期に米国債を買い集めなければならないのか?
(引用終わり)
以上、原田武夫氏のブログです。
http://money.mag2.com/invest/kokusai/
これは面白い話をありがとうございます。
そういえば地中海連合がトルコいじめを始めるって話もありましたね。
イギリスはなんでしょう。5月までに買っていたということは利回りが低い時って事ですよね。そうまでして金融のプロ達が買いあさる理由。単にポンドを安くしたいというわけではなさそうです。
きな臭くなってきました。
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