2010年1月4日月曜日

さぁ、明日から2倍

東京証券取引所は4日から、新しい株式売買システム「アローヘッド」を稼働させる。


 売買注文の処理速度が高速化し、欧米の主要証取並みとなる。東証は、約10年ぶりとなる売買システムの全面刷新で、海外の投資マネー呼び込みを狙う。

 新システムの処理速度は注文1件あたり5ミリ秒(1ミリ秒は1000分の1秒)と、現行システムの400~600倍となり、ニューヨーク証取(5ミリ秒)やロンドン証取(4ミリ秒)と肩を並べる。人間のまばたき(約0・1秒)より速く注文が成立することになる。

 東証は2日夜、証券会社が参加する最終リハーサルを行い、新システムへ安全に移行できると確認した。

 新システムへの移行に合わせ、株価の急騰落を防ぐための「制限値幅」を現行より最大2倍とし、売買を成立しやすくする。株価の刻みも一部で細かくし、より適切な価格形成を可能とする。例えば、現在は5円刻みで売買されている2000円台の株は、1円刻みとなる。

 東証は09年の売買代金で世界3位の座を中国・上海証取に譲る見込みだが、約130億円をかけた新システムで巻き返しを図る。

 高速売買が可能になることで、コンピューターが自動的に大量発注する「アルゴリズム取引」の拡大も予想され、自動売買を積極的に活用するヘッジファンドなど海外の機関投資家の資金も呼び込めそうだ。市場には「東証への注文件数は爆発的に増える」(証券大手)との声も聞かれる。

 ただ、注文が増えれば値動きが激しくなるのは必至で、パソコン画面上で値動きを見ながら売買する一部の個人投資家の手法は通用しなくなるとの見方が強い。(西原和紀)

(2010年1月3日18時39分 読売新聞)

0 件のコメント: