2010年4月27日火曜日

党の利益より自分の利益ですが

ワシントン(CNNMoney)
 米上院は26日、金融改革法案の審議を開始するかどうかを決める採決を行い、賛成57対反対41で否決した。与党民主党の有力議員が反対に回ったため、審議入りのために必要な賛成票60票を確保できなかった。


採決では民主党のベン・ネルソン議員が反対に回り、ハリー・リード院院内総務も上院の規定に従い週内に再度採決を行うための手続き的な措置として反対票を投じた。共和党議員2人が棄権した。


ネルソン議員は審議入りに反対した理由について、民間経済活動への影響が法案の意図する範囲以上に懸念されるためとして、最終確定していない法案を前進させることは望まないと述べている。


オバマ大統領は、投票結果に失望したとする談話を発表し、「党の利益よりも国の利益を優先」するよう促した。


民主党は今後、共和党との調整をはかったうえで最終的な法案の通過を目指す。両党の間では、今後金融機関の救済を要する事態を未然に防ぐための措置やデリバティブ規制の強化、消費者保護の強化をめぐり、対立が続いている。


上院銀行委員会の有力委員、リチャード・シェルビー議員(共和党)は26日、同委員会のクリストファー・ドッド議長(民主党)と会い、妥協点を探った。2氏はこの問題を数カ月間にわたり検討しており、シェルビー議員は「今週か来週」ないしは「可能な限り早期」にこの問題を解決したいとしている。

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