米証券取引委員会(SEC)は21日、ヘッジファンド・マネージャーのアーサー・ネーデル(Arthur Nadel)氏を詐欺の疑いで告発したと発表した。【22日 ウォールストリート・ジャーナル】
SECによると、ネーデル氏は同氏が運用するヘッジファンドの運用資産が3.42億ドル以上あると虚偽の財務情報を示し、投資家から投資資金を募っていたもよう。
また、フロリダ州中部地区の連邦地裁は、SECからの請求に基づいて同氏の財産に対し保全命令を出した。現在、ネーデル氏は消息が不明となっており、遺書が残されているとの一部報道もある。
警察の調べによると、先週、ネーデル氏が所有する乗用車がフロリダ州のサラソータ・ブラデントン国際空港(Sarasota-Bradenton International Airport)の駐車場で発見されおり、現在、FBI(米連邦捜査局)もナデル氏の捜索に加わっているという。
SECのマイアミ事務所所長デービッド・ネルソン(David Nelson)氏は、「ネーデル氏の行為は詐欺行為にあたり、説明責任を果たすよう求めていく」と話している
SECの訴状によると、傘下のヘッジファンド6本のうち、3本の運用資産額は3.42億ドルとの虚偽の財務報告書を投資家に提示したという(2008年11月末現在)。しかし、実際の運用資産額は100万ドルにも達していなかった。
また、ネーデル氏は数本のヘッジファンドの運用成績についてもデータを捏造、2008年1月と同2月の月次リターンをプラス11-12%とした。しかし、実際には、少なくとも3本の同期間のリターンはマイナスで、もう1本も公表値を下回っていた。
ネーデル氏は、すでに傘下の2つのヘッジファンドから125万ドル以上の資金を引き出し、自身の秘密口座に移しているもようだ。
3 件のコメント:
逃げ切れるのでしょうか(笑)。この顛末は楽しみですね。
後世になったら、映画化されたりして。
映画化は無いと思いますよ。だってこんな人これから掃いて捨てるほど出てくるでしょうから(笑)。
それをまとめて…w。
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