公的資金を注入したにもかかわらず10週間で過去最大株価が下落したアメックス。
2月23日(ブルームバーグ):利用額で米最大のクレジットカード会社アメリカン・エキスプレス(アメックス)は一部のカード保有者に対し、口座解約で1人当たり300ドル(約2万8000円)を支給する。リセッション(景気後退)が深刻化するなかで、デフォルト(債務不履行)リスクを低下させるのが狙い。
アメックスがウェブサイトで公表した内容によると、資金繰りの「簡素化」に向けた今回の申し出を受けた人は、4月末までにクレジットカード残高の全額決済が求められる。対象となる顧客の口座は解約され、たまったポイントやリベートは没収される可能性がある。
サンドラー・オニール・アンド・パートナーズのアナリスト、マイケル・タイアノ氏はアメックスの措置について、複数の貸し手に債務がある顧客に「同社に真っ先に返済させようとする措置だ」と指摘。「同社は間違いなく、今回の金融危機に先立つ数年間に同業者より速いペースでローンを拡大している」と述べた。
同業者は将来の損失に備え信用枠縮小や金利引き上げ、郵便での勧誘抑制を実施しているが、アメックスのケネス・チェノルト最高経営責任者(CEO)は顧客を減らす方針で対応する。
アメックスの広報担当モリー・ファウスト氏はこの日の電話インタビューで、「カード保有者を選別し、債務残高を減らすよう誘引するための提案だ」と説明した。対象となる顧客の選別方法については明らかにしなかった。
・カードなんて何枚もあるしどうせアメックス使わないから300ドルだけもらっておこう。
・借金なんてもう返せないから今のうちに限度額一杯まで使って300ドルももらっておこう。
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