「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成21年(2009年)5月8日(金曜日)
通巻第2586号 増大号
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上海万博にアメリカは不参加の恐れ
施設中央六万平方フィートが建設予定地。まだ空き地です
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73億ドルの総予算。2010年上海万博まで、あと僅か。上海政府あげてのインフラ建設がすすみ、地下トンネルもあらたに二本、開通した。
160ヶ国が参加に名乗りをあげ、それぞれパビリオンの建設に入った。
重要な国が抜けている。アメリカだ!
米国政府はもともと、政府予算での出展をやめており、民間プロジェクトが寄付金や事業などを興して、参加する方式(オリンピックも同じ)をとっている。上海万博への参加はブッシュ政権下で決めている。
愛知万博のときもアメリカ館はトヨタが支援した。
「昨年三月まで米国の上海万博責任者はワーナー・ブラザースの幹部二人だった。映画制作ののりで、楽しい施設を描いていたらしい。
彼らは「カネが集まらない」という理由で逃げた。上海万博の目玉となる「アメリカ館」が宙に浮いた」(ワシントンポスト、5月7日付け)。
二月に訪中したヒラリー国務長官は、中国側からせっつかれ初めて深刻な状況を知るにいたる。
しかし政府が直接関与しないプロジェクトだけに外向的には手だてがなく、どうしようもない。
そこで中国側からアプローチ、中国の土建屋が4億ドル前後の建設費を立て替え、しかし万博修了後はそれをほかに転用するから如何というアプローチもあるという。
締め切りは三月末。すでにデッドラインは過ぎた。公式的には時間の関係上、アメリカは不参加ということになる。
水面下の動き、これから本格化しそう。
2 件のコメント:
2年くらい前に「上海万博はもしかしたらないかもね」って話を某筋から聞いた事があったんですが、まあ開催自体はなくなったなんて事はないだろうとは思ってましたが、こういうオチね。
今、辻妻合いました。
ありがとうございますw
以前とは全く状況が違うのでオリンピックよりもさらにハリボテ臭が漂ってきますが。
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