2009年7月7日火曜日

私?私は大丈夫ザマス

7月7日(ブルームバーグ):
ドイツ銀行は、米銀は信用損失が膨らむことに加え、規制当局が自己資本比率の要件を引き上げることによって、最大で3000億ドル(約28兆5900億円)の追加資本調達が必要になる可能性があるとの見方を示した。
マット・オコナー氏らドイツ銀のアナリストはリポートで、米銀は中核的自己資本(Tier1)比率を現行の規則で十分な水準に回復させるために少なくとも1000億ドルが必要と試算。さらに、将来的にはTier1比率の要件は総資産の10%近くまで引き上げられる可能性があるとして、この場合はさらに1000億-2000 億ドルが必要になるだろうとしている。
ブルームバーグがまとめたデータによると、2007年の金融危機発生以来、米銀の資本調達額は合計で約5071億ドル。
オコナー氏はさらに、「2009年4-6月(第2四半期)は信用市場での圧力が続き銀行業績は引き続き弱いと予想する」としている。同氏はドイツ銀が調査の対象としている米銀16行のうち2行を「買い」推奨としている。
オコナー氏は、16行の中では、資産規模で米4位のウェルズ・ファーゴの第2四半期「業績が最強」と予想。「住宅ローン事業とトレーディングの業績が堅調とみられることに加え、バランスシートの健全性や利ざやの傾向」などから同行が有利とみている。
同氏はまた、一部の米銀の業績は今年7-12月(下期)と 2010年の大半も赤字となると予想。収益が「正常」に戻る時期を他のアナリストに比べ遅く見積もっている。加えて、正常な利益の水準も現時点でのアナリスト予想に比べ低くなるとみている。
「消費者関連の損失が予想よりも長く高水準にとどまるとみられるためだ。また、商工関連の損失も09-11年にかけて10-11%に達する可能性がある」と同氏は記述している。

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