2009年8月28日金曜日

せっかく生贄捧げたのに

8月27日(ブルームバーグ):米内国歳入庁(IRS)がUBS以外のスイスの銀行にも米国人顧客のデータ開示を求める可能性がある。スイスの外交官ミヒャエル・アムビュール氏が明らかにした。同氏は、UBSが顧客の脱税をほう助したとされる問題で口座情報を米当局に譲渡することで和解した政府間交渉で中心的役割を果たした。

アムビュール氏は書面でブルームバーグ・ニュースに対し、「IRSが別のスイスの銀行の米国人顧客データを求めてくる可能性はある」との認識を示した。ただ、米富裕層を取り込もうとして違法行為に走ったことを認めたスイス銀はUBSだけのため、今月19日の両国間合意と同規模の開示につながることは「疑わしい」とも指摘した。

IRSのダグラス・シュルマン長官は20日、UBS以外の銀行や法律事務所にも脱税ほう助の行為がないか、調査の対象を広げる可能性を示していた。米当局者によると、世界のオフショア資産の約27%をスイスの銀行が管理しており、オフショア口座を通じた脱税によって米国が失う税収は年1000億ドル。

両国間の和解で、UBSはスイス当局に脱税が疑われる4450口座の詳細情報を提供し、そこからIRSに譲渡すべき内容をスイス政府が決定する。

2 件のコメント:

ダンボ さんのコメント...

んま、理由の如何を問わず(お薬関係、兵器売買関係は除く)金融機関が顧客情報を開示するなんて言語道断ですな。
まあ、これでもうUBSは浮かぶ瀬は100年は来ないな(-。-)

よっくん さんのコメント...

ひとつの歴史が終わりましたねぇ。スイスは時計があるから大丈夫でしょうw。