10月1日(ブルームバーグ):米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは1日、米国と英国の景気が「予想通りに回復」せず、歳出が削減されなかった場合、両国の格付けが2012年末以降に「不安定になり得る」との見解を示した。
ムーディーズのソブリン格付け担当マネジングディレクター、ピエール・カイユトー氏はワルシャワでインタビューに応じ、「2012年については米国ないし英国の格付けに対する圧力があるとは考えていない」と言明。「だが、成長が予想通りに加速せず、金利が上昇し、この主要リスクに加えて、増税や支出削減で著しい動きがなかった場合、両国の格付けは不安定になり得る」と語った。
カイユトー氏は、これはムーディーズが想定している「最悪の」シナリオであり、「当社の仮定の中心部分ではない」と付け加えた。米国と英国の格付けは現在いずれも最上級の「Aaa」。
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