本日出てきた、中国の貿易黒字は予想以上の拡大を示した。
前年同月比では減少しているが、この数ヶ月の増加は輸出が予想以上に堅調に推移していることを示しており、アメリカ大統領選挙の年ということを考えると、摩擦の種だと思われる。
欧米間の為替の微調整とは別に、人民元に対する切り上げ圧力がさらに増大する雰囲気だ。
おりしも、中国はインフレ上昇に悩まされ、「インフレのピークは、2009年だ」といい始めた。人民元one timeの大幅切り上げによる輸入インフレ軽減も視野に入れた発言だと思う。
人民元の切り上げは、「日本が経験した円高不況=>内需株相場」が中国で再現される可能性を高める。
想定される中国の金余り相場で恩恵をこうむる企業群を考えるに、保険会社ではないかと思った。
中国の個人金融資産は猛烈な勢いで増加している。77%が銀行預金だそうだ。この数値は異様に多い。少ないのは、保険だ。保険準備金は、たった9%しかないそうだ。
中国は社会保障が国家丸抱えだった歴史的な経緯から保険の普及が遅れている。短期、長期の景気の波がどうであれ、家計支出に占める保険のウェイトは上昇するだろう。そして、かつての「ザ・生保」といわれた「日本の金余り相場(1983年~1989年)」の中国版まで発展してしまうのだろうと感じている。
今まで大金を運用した経験がない生保が突然の大量資金流入ラッシュで、有価証券投資をドンドン拡大する時代に突入するのだ。
春山昇華さんのブログから転載。
なるほど・ザ・中国。
77%の貯金額とはいったいいくらなんだろう。
個人資産もすでに無視できない数字まで成長したんだろうか?
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