2008年7月11日金曜日

やらなきゃ詐欺

「政府系金融機関のお国預かりを検討」のニュースを見て
意外と早かったな、ブログのタイトルもう変えなきゃって思ってたらWSJにこんな記事。

信用格付け会社は、米連邦抵当金庫(ファニーメイ)と米連邦住宅金融抵当金庫(フレディマック)を取り巻く問題が、トリプルA格を有する米国の格付けに影響を及ぼすとはみていないようだ。
政府系住宅金融機関(GSE)であるファニーメイとフレディマックの債務残高は総額およそ1兆5,000億ドルに上る。両社は約4兆ドルもの住宅ローンの保証を行っており、混乱の続く住宅ローン市場で重要な役割を果たしている。両社の資本不足懸念や、低迷する住宅市場における保証残高に対する懸念から、このところ両社の株価は下落している。
また、両社の債券に対するリスクプレミアムは上昇しており、両社が資金繰りに行き詰まった場合の対応策について政府は検討を重ねている。
しかし、ムーディーズ・インベスターズ・サービスのアナリスト、スティーブン・ヘス氏によると、「(両社が)深刻な事態に陥ったとしても、米政府が拠出を余儀なくされる資金は、政府の財政状況を圧迫するようなものでは決してないだろう。そのため、(米国の)格付けが脅かされることはない」との見方を示した。
格付け機関は常に、偶発債務の発生に目を光らせている。こうした隠れたリスクは信用力を脅かす恐れがあり、金融システムの場合はそのリスクが極めて高い。
米政府は1980年代に、貯蓄貸付組合(S&L)危機の解決に介入した。S&L救済に投入された公的資金は国内総生産(GDP)の約2%~3%に達した。現在では、同程度の資金注入なら可能だろう。「この程度の債務の増加なら完全に管理可能で、格付け上の問題にはならないだろう」とヘス氏は指摘している。
スタンダード&プアーズ(S&P)によると、深刻なリセッション(景気後退)という最悪の展開に陥った場合、ファニーメイとフレディマックなどのGSEへの政府による間接融資は約14兆ドルとなり、GDPの8%程度に達するという。この、いわゆる総問題資産(GPA)の割合は、政府による明確な保証が含まれた場合には、10%に上昇するだろう。
「この点は重大で、格付けを評価するうえで注目することは確かだ。ただ、必ずしも格付けの変更につながるかどうかは分からない」と S&Pのアナリスト、ニコラ・スワン氏は語った。
だが、依然として金融部門全体がさらに大きなリスクだろう。最悪の筋書きに陥った場合、同部門のGPAは全体のGPAをGDPの25%まで押し上げる可能性がある。「市場全体の混乱を避けることが、引き続き政策担当者の利益となるだろう」とヘス氏は述べた。

GDPの10%使って救済するのに格下げしないんだって。
だいたいその他の金融機関への影響だってあるだろうに。
こいつらダメだ。頼みの綱はフィッチ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

GDPの10%はないわ…。
アメリカ一流のウィットとかジョークってやつですかね? 

救済しないとアウトで、救済するとアメリカ格下げ。
別に格下げされても良いじゃないかと思うのは私だけでしょうか?
フィッチはきちんとやってくれます。大丈夫。

それはそうと、この情報が流れた時はドル買いにシフトしましたが、現在は強烈に原油買いが起きている時点で、市場はNGと判断しているのではないでしょうか。

よっくん さんのコメント...

噂で買われたところを見ると一応市場は好感したのかなぁと思いました。信憑性の問題で再び売られているのではないでしょうか。
株の資金が原油に流れているとも見れます。
実際本当になるとしたら株券は紙くずになるわけですよね。それにこんな話が出る時点で問題を抱えているのはは政府系だけではないはずです。