2009年7月23日木曜日

皆さんトレードが好調なようで何よりです

7月23日(ブルームバーグ):
時価総額でスイス最大の銀行、クレディ・スイス・グループが23日発表した2009年4-6月(第2四半期)決算は、前年同期比29%増益となった。株式と債券のトレーディング収入倍増が寄与した。

発表資料によると、純利益は15億7000万スイス・フラン(1株当たり1.18スイス・フラン)となり、前年同期の12億2000万スイス・フラン(同0.97スイス・フラン)から増加した。ブルームバーグがまとめたアナリスト14人の予想中央値と同水準だった。

クレディ・スイスのブレイディ・ドゥーガン最高経営責任者(CEO)は2009年の黒字転換を目指し、昨年12月に5300人の削減計画を打ち出したほか、投資銀行部門の不採算事業を閉鎖、さらにリスク低減策を進めた。信用危機で欧州の銀行最大の損失を計上したライバルのUBSは6月、4-6月(第2四半期)決算が赤字になる見通しを示していた。

シティグループのアナリスト、アンドルー・クームズ氏は決算発表前に顧客向けリポートで、クレディ・スイスの証券部門は「同業他社よりも混乱が少なかったため、同社はトレーディング環境改善の好機を利用することができた」と分析した。

ドゥーガンCEOは発表資料で「世界経済の環境は引き続き厳しく、平たんでないビジネス環境が持続すると予想する」とした上で、「市場の改善が続けば当社の事業は全般に勢いづく見通しであり、市場が厳しくなった場合でも当社の業績は好調を維持できる状態にあると思う」と説明した。

クレディ・スイスの証券部門の税引き前利益は16億6000万スイス・フラン。前年同期は3億400万スイス・フランだった。セールス・トレーディング業務の収入は2倍強の53億7000万スイス・フラン。企業向け助言業務と株式・債券の引き受け業務の収入は12%減の7億400万スイス・フランにとどまった。ウェルスマネジメントとリテール(小口)銀行部門の利益は23%減の9億3500万スイス・フラン。資産運用部門の利益は56%減の5500万スイス・フラン。

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