9月4日(ブルームバーグ):英銀行大手のロイヤルバンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)とバークレイズは、信用供与を拡大し景気てこ入れを支援する姿勢を政府に表明したものの、貸し出しを減らしている。
届出書によると、バークレイズに加え、政府の管理下にあるRBSとロイズ・バンキング・グループ3行の2009年1-6月(上期)の貸出額は、全世界で1650億ポンド(約25兆円)減少した。RBSとバークレイズの減少率は約11%と、欧州銀行大手の中で最も高かった。
RBSとバークレイズは、英国での純貸し出しを今年360億ポンド増やすという政府の目標を達成できない恐れがある。届出書によると、両行では国内の住宅保有者や企業向け貸し出しが上期に95億ポンド減った。ロイズは純貸し出しの公表を控えている。
キャピタル・エコノミクス(ロンドン)の欧州担当主任エコノミスト、ジョナサン・ロインズ氏は「これは英経済にとって弱気の兆しだ」とし、「経済成長を実現するには、銀行融資が増える必要がある。供与に抑制があることはかなり明白だ」と指摘した。
英大手銀行5行の全世界での貸出額は上期に平均5.4%減った。この減少率は、欧州大陸大手10行の比率の5倍に相当する。届出書によると、RBSで910億ポンド、バークレイズは500億ポンド、ロイズで約240億ポンド、それぞれ落ち込んだ。
RBSの広報担当フィオナ・マクレー氏は、公的支援を受けて融資残高の縮小を計画したと説明した。バークレイズは貸し出しの落ち込みについて、デリバティブ(金融派生商品)取引やポンド高に備えた現金の減少に伴うものだと指摘。ロイズの広報担当イブ・スペート氏は、同行は「信用力のある」借り手に融資する姿勢だと述べた。
4 件のコメント:
同じことですよね。この言い訳は。
貸し出し減が…
1.信用力のあるところ借り手に融資する姿勢⇒信用力のあるところにしか貸さない結果⇒借り手は絶望的な状況にある
2.借り手には問題がない⇒政府の要望を無視⇒政府と銀行の協力体制が構築されていない
3.借り手に問題がない⇒何らかの要因で銀行に問題がある
全部、イギリス経済が危険であることの証明に。覆す理由が見当たりませんw。
イギリスの指標は軒並み予想を下回ってきましたからね。しかし無理やり経済を回すよりはマシなのかと思います。現在は危機ですが同じ失敗をしない努力はしているんじゃないでしょうか。(イギリスは)
そうかもしれませんね。膿は出てきているのから処理していますし。
どう考えてもやばいのはEUとなってきた雰囲気すらあります。
そして他を落とせば自分が上がれると勘違いしているようです。テレグラフなんで効果は長続きしないと思いますが。
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