2009年10月6日火曜日

-2.7%が最悪のシナリオなんですか・・・。

欧州連合(EU)は1日、財務相会合を開き、欧州の金融機関を対象にしたストレステスト(健全性審査)の結果を発表した。欧州の主要行は今後損失がさらに拡大する恐れがあるものの、深刻な景気後退に耐えることができるとの見解を明らかにした。

 財務相らは声明を発表し、たとえ最悪のシナリオの下でも、主要22行の資本バッファーが危険な領域に達することはないとの見通しを示した。

 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は「この厳しいストレステストでさえもわれわれの(金融)システムは持ちこたえており、心強い」と述べた。

 ECB理事会メンバーであるフランス中央銀行のノワイエ総裁も同様の見解を表明。「欧州の銀行システムには非常に強い抵抗力がある」と述べた。

 監督当局は今回、EU経済が2009年に5.2%、10年に2.7%のマイナス成長になるとの想定に基づいて審査を実施。この状況下ではおよそ4000億ユーロの損失が見込まれるとする一方、主要22行のTier1(中核的自己資本)比率が6%を下回ることはないとした。

 銀行全体ではTier1比率は8%を上回る水準を維持すると予想、現時点の経済見通しに基づくと比率は9%を上回るとの見通しを示した。

 ただ、今回の結果を欧州金融システムの健全性を示す証明書と受け取るべきではないと警告し、「ストレステストの結果を、必ずしもEUの銀行システム全体に当てはめることはできない」との見方を示した。

2 件のコメント:

ちばはむ さんのコメント...

いつも楽観的な見通しをして、引き下げまくったECBの皆さん。お疲れ様です。
早く銀行に全部出せと、そしてもう一回やり直した方がいいですよ。

よっくん さんのコメント...

あそこの見通しはあてになりませんからねぇ。しかしまぁ最悪期は過ぎたというのが世界中の見解ですね。基準をGDPで見るのかどうか知りませんが甘いです。